アルファロメオ B.A.T.9 1955
アルファロメオ B.A.T.9 1955 ( Alfa Romeo BAT 9 1955 )
イタリアの上級自動車メーカー、「アルファロメオ」の、B.A.T.9。
アルファロメオ B.A.Tシリーズは、アルファロメオによるコンセプトカーです。
アルファロメオと、イタリアのデザインハウスであり、カロッツェリア(乗用車のデザイン・製造を行う業者)であるベルトーネのコラボレーションにより生まれました。
当時のアルファロメオのチーフ・デザイナーだったフランコ・スカリオーネによるデザインです。
B.A.T.シリーズは、当時としては、あっと驚く近未来的な、とても自動車とは思えないような、どちらかといえばモダンアートの「オブジェ」に近いような斬新で想像力に富んだものでした。
1953年のB.A.T.5から始まり、1954年のB.A.T.7、1955年のB.A.T.9 と3作のシリーズになっています。
なお、その後、50年以上経った後の、2008年に、B.A.Tシリーズの最新作、B.A.T.11が発表されています。
シリーズ3作目であり、B.A.T.シリーズのファイナルとなった、B.A.T.9 は、それまでのコウモリ的なデザインより、一段、クルマらしくデザインされています。
とは言っても十分にユニークで斬新なデザインです。
フランコ・スカリオーネは、鬼才と呼ばれるイタリアのカーデザイナー。
アルファロメオやランボルギーニ等で数多くのデザインに優れた名車を生み出しています。
空力を意識した奇抜で大胆な造形を特徴としていますが、その独創的で空力を重視したフランコ・スカリオーネのカーデザインは、後に風洞実験で検証され、恐るべき数値をたたき出し、彼の目の確かさが実証されています。
[出典]Boldride.com