マセラティ A6GCS スパイダー 1954
( Maserati A6GCS Spider 1954 )
クラシックレースカーの美しさ、ここにあり、と言う感じです。
イタリアのスポーツカーメーカー「マセラティ」による、名車、A6GCS スパイダーです。1954年製造のもの。
マセラティ A6は、1947年から1956年の間に製造された一連のグランドツアー、レーシングスポーツカー、シングルシーターのシリーズです。
今回ご紹介しているA6GCSは、世界スポーツカー選手権に出場するために、開発されたモデルです。
A6GCSは1953年から製造されました(A6GCS/53)。
スパイダーモデルは、当初、フェラーリから移籍したイタリアの自動車エンジン設計者である、Gioacchino Colomboにより設計され、その後、Medardo Fantuzzi と Celestino Fiandriにより洗練されていきました。
A6GCSの特徴は、その流麗なデザインと外観です。優雅なスポーツカーのたたずまいをそのままに体現したスタイル。
その造形は、メカニズムとホイールを最小限の外皮で覆うという発想から生まれたものです。エレガントで品の良い曲線美がセクシーで印象的。
後の多くのレーシングカーがこのスタイリングを模倣するようになり、A6GCSの先進性が広く知られることとなります。
長いエンジンフードの下に収まるのは、Gioacchino Colomboが設計した2リッター6気筒エンジン。パワーは市販ガソリンの使用を考えて170ps程度に抑えられてましたが、軽量のボディも相まって、230km/hを超えるスピードを誇りました。
このモデルは、2014年に、アメリカ・ペブルビーチで開催された第64回「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」にて「グランツーリスモ・トロフィー」を獲得しています。
また、ピニンファリーナがデザインした、4台しか製造されなかった、ベルリネッタモデル(屋根付きクーペ)は、2017年のザ・ペニンシュラ クラシックス ベスト オブ ザ ベスト アワードにおいて、世界最高のクラシックレースカーに選出されています。
[出典]RM AUCTIONS