フォード GT40 マークIV 1967
アメリカの自動車メーカー「フォード」が開発した、スポーツプロトタイプのレーシングカー、GT40です。
名前の由来は、車高が40インチであった事からと言われています。
60年代当時、フォード社のトップだったヘンリー・フォード2世は、生粋のモータースポーツ好きで、企業イメージの向上の為には、モータースポーツの分野で活躍することが必須と考えていました。
この為、打倒フェラーリを旗印に開発されたのが、このGT40です。
アルミ製ツインチューブ・モノコックフレームのシャシーを持ち、フォード製V8をミッドシップマウントする「ローラGT」シャシーをベースに開発され、米英の共同開発によって誕生したマシンです。
1964年に「マーク1」が完成。「フォード GT」という名で発表されました。
なお、フォードは、今まで一度もGT40という呼び名では呼んでおらず、GT40という名は発表当時、その車高が40インチという数値に驚いた記者が付けた通称と言われています。
マーク1は、1964年のニュルブルリンク1000kmや、ル・マン24時間レースに参戦しましたが、いずれもリタイア。1965年からは、フォードのレース部門であるシェルビーがレース活動を担当。その年のル・マンは4台出走するも、いずれもまたリタイアに終わっています。
その後、マーク1のシャーシを強化し、加えてエンジンを4.2Lからシェルビー製の7.0Lへ変更し、馬力も475psまでに上げられた「マーク2」が登場。
1966年のル・マン24時間レースでは、1-3位をフォードGT40が独占する快挙を成し遂げました。
今回ご紹介しているのは、フォードGT40のマーク4。
アルミハニカム構造のシャーシを採用し、キャブレターを2基に追加。これにより出力が530psに強化されたエンジンを搭載したモデルがマーク4。1967年のル・マンで、優勝を飾り、2連覇を達成しました。
ですが、このシリーズ終了後、レギュレーションが大きく変更された為、フォードはワークス活動から撤退。マシンはプライベーターに託されることになりました。
なお、1968年と1969年にはプライベータによる、同じシャーシナンバー「P1075」のGT40が、ル・マンを連覇。1966年〜1969年とGT40はル・マンを4連覇しています。
[出典]RM AUCTIONS
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