BMW イセッタ 300 1957

BMW イセッタ 300 1957 ( BMW Isetta 300 1957 )

ドイツの自動車メーカー、BMWの愛嬌のあるスタイルのミニ・カー、イセッタです。
イセッタは、イタリアのイソ社が製造したイソ・イセッタを、BMWがライセンス生産した車です。
イソ・イセッタは、元々、冷蔵庫、スクーター、三輪トラックの生産で知られていたイソ社が、四輪自動車生産への進出する際に、過去のいかなる自動車にも似ていない独創的なデザインのミニカーをコンセプトに生み出された車です。

1953年11月のトリノ・ショーで発表されたイソ・イセッタは、そのスタイリングから、一大センセーションを巻き起こします。
イセッタは、イソ社のライセンスにより、スペイン、ベルギー、フランス、ブラジル、ドイツ、イギリスでライセンス生産されます。
ドイツのライセンス生産が、このBMW イセッタとなります。

特徴的なのはやはりその愛嬌ある独特のデザイン。
ドアは、何とフロントがそのまま、ぱっくりと開くと言う1枚構造の斬新さです。
二人乗りで、とても小さい車で、おもちゃのような可愛らしい車です。

イセッタの影響を受けたミニカーも各種誕生し、それらの車は、卵型の車体と曲面ガラスという外観上共通の特徴から「バブルカー」というニックネームで総称されました。

BMW イセッタ 300 は、当初245ccの排気量だったエンジンを298ccのスペックアップしたモデル。
掲載しているのは1957年に製造されたモデルです。

［出典］RM AUCTIONS