フェラーリ 375 MM スパイダー 1953

フェラーリ 375 MM スパイダー 1953 ( Ferrari 375 MM Spider 1953 )

イタリアの名門、フェラーリの375MMです。
このマシンは、初の4.5リッター･スポーツカーとして、1953〜1954年の間、製造されました。
F1マシンである、フェラーリ 375F1からスピンオフした車です。
1954年の世界スポーツカー選手権などでの活躍を期待して開発されたマシン。

375MMのMMとは、イタリアの有名な公道レースである、「ミッレミリア」を表しています。
エンジンはF1用をベースとしていますが、カムシャフトが新しくなり、ストロークが68 mmに縮まった一方、ボアが大きくなり4.5リッターの排気量を得ています。
イメージ的に375F1と同じエンジンを使ってるように思われますが、実際は、340F1系のボアアップ版を搭載しています。
写真はオープンカーであるスパイダーモデルで、イタリアの有名なカロッツェリア（乗用車のデザイン・製造を行う業者）である、ピニンファリーナによるボディデザインです。
美しく流麗でエレガントなスタイルです。

なお、掲載しているモデルは、2013年にRM AUCTIONで競売に掛けられたもの。
8,250,000ドル（約10億円）と言う高値で落札しています。
クラシック・フェラーリの人気の高さを裏付けています。

エンジンは、4,494CC、V12エンジン。パワーは、340 bhp。
4速のマニュアルトランスミッションです。

［出典］RM AUCTION