ウィリアムズ FW18 1996
ウィリアムズ FW18 1996 ( Williams FW18 1996)
イギリスのF1コンストラクターの名門、「ウィリアムズ」の1996年のF1チャンピオンマシン、FW18です。
デザインは、現代F1のカリスマデザイナー、エイドリアン・ニューウェイと、ウィリアムズ共同創設者のパトリック・ヘッド。
ニューウェイがウィリアムズに移籍した1991年から、このコンビで数々の名車を生み出し、またチャンピオンシップを席巻してきました。
エイドリアン・ニューウェイが、ウィリアムズ在籍時(1991〜1996)に、圧倒的な速さでシーズンを席巻したと言えば、1992年の、ナイジェル・マンセルが開幕5連勝、16戦中9勝の圧倒的強さを見せつけた、FW14Bの印象が強いですが、今回ご紹介している1996年のFW18もシーズンを通して圧倒的な強さを見せ、デイモン・ヒルとジャック・ヴィルヌーヴの二世代ドライバー同士のドライバーコンビで、全16戦中、12勝をマークしました(ヒル8勝、ヴィルヌーヴ4勝)。
1992年のFW14Bは、マンセル9勝に対し相棒のリカルド・パトレーゼが1勝の合計10勝だった為、チームとしての勝利数は1996年のFW18の方が上回ってる形となります。
実際、印象の強いFW14Bより、FW18は優れたクルマと評価されており、ウィリアムズ時代のエイドリアン・ニューウェイ作品の中でも最高傑作とも言われます。
カラーリングは、1994年にアイルトン・セナがウィリアムズに移籍したのと同時にメインスポンサーとなった、英国のタバコ・ビール製造メーカー、ロスマンズのカラーリングで、白と青をベースにゴールドと赤のアクセントが入った、非常に美しく、品のあるデザインとなってます。
個人的には、ウィリアムズのマシンは、このロスマンズカラーが一番好きです。
FW18は特筆すべき大きな特徴は少ないのですが、それだけに各要素が高い次元でパッケージングされた極めて洗練されたマシンと言えます。
パワーユニットは、3000ccのルノーV10エンジン。
なお、デイモン・ヒルはこのクルマで1996年のワールドタイトルを獲得し、父親のグラハム・ヒルに続いて二世代でチャンピオンを獲得した唯一の親子です。
2014年のメルセデスの強さを見ると、1982年のワールドチャンピオン、ケケ・ロズベルグの息子ニコ・ロズベルグが後に続く可能性はありますが。
[出典]ウィキペディア