ポルシェ 906 カレラ6 1966
ポルシェ 906 カレラ6 1966 ( Porsche 906 Carrera 6 1966 )
ポルシェ 906は、ドイツの自動車メーカー「ポルシェ」によるレーシングカー。
1966年に登場しました。
FIA規定のグループ4に合わせて製造されたマシンです。
カレラ6とも呼ばれます。
1966年にグループ4スポーツカー(年間生産50台)を対象とした国際スポーツカー選手権が新設され、2リッター以下クラス (S2) のタイトルを獲得するため、ポルシェ初の純レーシングカーとして906は開発されました。
当時のライバルであったフェラーリ206に対抗する目的もありました。
前モデルである904GTSがロードカーの雰囲気であったのに対し、906は純粋なレーシングカーとして開発されています。
カレラ ( Carrera ) とはスペイン語の”レース”をあらわします。
1950年から1954年までメキシコで行われた「カレラ・パンアメリカーナ・メキシコ」という公道レースに1953年にポルシェが送り込んだ550スパイダーが1.5リットルクラスで優勝。
翌1954年にはリエージュ・ローマ・リエージュ・ラリーで550スパイダーのエンジンを載せた356が出場し1.5リットルクラスで優勝したことでポルシェの名声をを不動にし、これがカレラの原型となったと言われています。
シャーシは綱管スペースフレームを使用。フロントサスはダブルウイッシュボーンとコイルダンパーユニット、リアもダブルウイッシュボーンの構成。
全FRP製のボディは、フロント部分はボンネットの高さを抑え、フェンダーのアーチを強調するデザインとなっています。
ルーフは寸法規定の緩和により幅の狭い丸みを帯びた形状となり、大型ウィンドシールドと跳ね上げ式のガルウィングドアを採用しています。
1966年のスポーツカー世界選手権開幕戦デイトナ24時間レースで実戦デビュー。
同年のル・マン24時間レースでは、総合1~3位を独占した7リッターのフォード・マークIIに続き、2リッターの906が総合4~7位を占めました。
1966年、目標通りグループ4スポーツカー選手権S2クラスを制覇します。
グループ6マニュファクチャラーズ選手権でも、ライバルのフェラーリ・ディーノ206Sを抑えてP2クラスのタイトルを獲得しました。
[出典]Boldride.com