マセラティ 3500GT ヴィニャーレ スパイダー 1963

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マセラティ 3500GT ヴィニャーレ スパイダー 1963 ( Maserati 3500 GT Vignale Spyder 1963 )

イタリアのスポーツカーメーカー「マセラティ」の3500GTです。
マセラティは、1993年以降は、フェラーリと同様に、フィアット傘下となってます。
フィアット傘下で、モデナを本拠とする会社組織「Maserati S.p.A.」が設立されており、フィアットのスポーツカー部門において、同じくフィアット傘下にある自動車メーカー、アルファロメオと統括され、高級車を製造・販売しています。

3500GTは、1957年から1964年まで生産された高級スポーツカーで、マセラティ初の量産車。
1950年代半ばまでマセラティはフェラーリの最大のライバルとしてレース活動を主体としていて、市販車も手掛けてはいたものの、少量生産でオーダーを受けてから造るオーダー専用車の要素が強いものでした。
また、当時のスポーツカーは一般的に信頼性が低く、スピードは出せるが居住性は劣悪と言った状況でした。
こうした状況を打開するために、『速く、そして安心して乗れるグランツーリスモ』を量産車として実現させると言う目的で開発されたのが3500GTです。

こうして開発された3500GTは、独自設計、自社生産を極力省き、エンジンは名門マセラティのレース用、主要コンポーネントは全て品質が高く信頼性のある欧州の各有名ブランド品を採用する事で、生産コストの削減と高い品質・信頼性の確保という相反する要求を両立し、更にはブランド価値を得ることに成功しました。

3500GTは当初クーペモデルとして製造されましたが、すぐにオープントップモデルの需要を呼びました。
1959年、イタリアのカーデザイナー、ジョバンニ・ミケロッティのデザイン、カロッツェリア・ヴィニャーレが制作したスパイダーモデルがマセラティに採用され、3500スパイダー・ヴィニャーレ(3500 Spyder Vignale )として発売されました。
今回掲載しているのは、1963年製造の、ヴィニャーレ スパイダーモデルです。
ミケロッティの描いたヘッドライトからテールランプまで緩やかに漂う曲線は3500GTのデザインをより優雅に引き立たせ、極めて美しい物となっています。

エンジンは、3.5L DOHC 直列6気筒。最大出力220HP。5速のマニュアルトランスミッションです。

[出典]Boldride.com

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